最近はITエンジニアの仕事も受けています。個人事務所勤務を経て独立の道を選びました。独立したのはちょうど30歳の時でした。
デザイナーの業界では、個人事務所に入ることはほとんど独立を前提としている人ばかりですから、事務所勤務を始めたときから独立を意識していました。直接のきっかけは年齢が30歳に達したからということもあったと思いますが、ごく自然に独立をしました。
最初の仕事
独立前に務めていた事務所から下請け的な仕事を流してくれる話はありましたが、よく考えて断りました。それでは独立した意味がないと思ったからです。かといって仕事を貰う当てはどこにもありませんでした。そこで私が始めたのは飛び込み営業でした。
なかなかうまくいきませんでしたが、ある首都圏中心にマンション分譲を手がけている会社の企画案件を受注できました。
当初予定していたデザイナーの方が急遽降りられていたため、私がピンチヒッターとして起用されたのです。
契約
契約はなかなか出来ませんでした。ただ、取引先の社長はたたき上げの方で、自ら飛び込み営業で会社を大きくされた方でしたから、目線が厳しいと同時に独立時の苦労を分かってくれ、仕事を小さく分けて出してくれてはすぐ支払いをしてくれました。額にして10万単位でした。それを半年ほどして腕を見たあと、先に挙げたマンションの企画案件で契約となり、3ヵ月後に仕事を仕上げて契約とおりのデザイン料を頂きました。契約は800万でした。フリーのITエンジニアとは?
自由業ですが、仕事があるかどうか、つまり収入があるかどうかも自由です。上手く行けばいいですが、そうでないとまず生活に不自由をします。自由業とはよく言ったものだと思います。フリーランスとは全てが自由です。それに尽きます。直近では小さな仕事でも、いずれ大きくなる可能性がある仕事を選ぶべきではないでしょうか。発注者が何を望んでいるかを良く調べるべきです。
最初の半年、できれば1年分くらいの軍資金は蓄えてから独立すると、気持ち的にゆとりが生まれるのではないでしょうか。